基礎編その11・財務諸表について学ぼう(B/S)
今回は貸借対照表(バランスシート)について勉強します。
損益計算書と同様、絶対に押さえておかねばならない知識です。
P/LとB/Sは精算表というものから導かれるもので、
作成にあたっては、簿記の仕訳知識や伝票の知識が必要になります。
本当は細かい知識も知っておいた方が良いですが、
投資に至っては、ひとまず、細かい知識は必要ありません。
貸借対照表とは何なのか、基礎的な部分を理解してください。
B/S(貸借対照表)とは・・・
「会社の保有する財産、借金」を可視化するものです。
B/Sを読めれば、
会社はちゃんとお金を持っているか
借金まみれじゃないか
土地とか建物を借金して買っていたりしないか
全て解ります。
企業の健全性や体質が丸わかりです。
基礎編なので、簡単な紹介にはなりますが、
以下の表のとおり、B/Sを紹介したいと思います。

いきなり、この表が出てきても、
ちょっと難しいでしょうから、1ずつ解説したいと思います。
流動資産とは・・・
1年以内に現金化が可能な流動性のある資産のことです。
預金や現金をはじめ、株券等の有価証券、売掛金等です。
要は会社に、現金に近い、流動性のある資産がいくらあるかを表しています。
固定資産とは・・・
建物・工場・土地等、長期に渡り保有する資産のことです。
販売目的でなく、
会社が継続使用の目的で保有する資産がいくらあるかを表します。
一方負債とは、「会社の借金の状態」を表します。
借金は必ず返さなければなりませんね。
借金が多すぎると経営を圧迫しますから、注意が必要です。
負債はその性質により流動負債と固定負債に分けられます。
流動負債とは・・・
1年以内に返済する借金で、買掛金や短期借入金等の負債のことです。
固定負債とは・・・
1年以後に返済する借金です。
社債や長期借入金などの負債を指します。
借金は借金ですが、返済するまでの時間に余裕がある借金です。
資本とは・・・
投資家が出資したお金と今までの会社の利益の合計です。
資本は負債とは違って返さなくてもよいお金です。
資本が大きければ大きいほど、安定している企業ということが言えます。
このように、B/Sでは企業がどんな状態にあるかを読み取ることができます。
しっかりと、理解しましょう。