基礎編その7・ファンダメンタルズについて学ぼう(PER)
投資信託について、更に深い知識を学びたいところではありますが、それをやっていては、いつまでたっても個別銘柄に投資できません。
浅く広く、基礎知識をまず学んで頂くことを優先し、
その後、応用編で深い知識については解説したいと思います。
まず、株を買う時の大前提として、
この銘柄の株価は割安か割高かを考えます。
何と比較して割高なのか割安なのかですが、
企業価値と比較して割安なら「買い」、割高なら「売り」と判断をします。

企業価値をどのように判断するかですが、
以下の3指標をまず覚えてください。
・PER(株価収益率)
・PBR(株価純資産倍率)
・ROE(株主資本利益率)
それでは、今回はPERについて解説を致します。
PER(株価収益率)とは・・・
PER=株価÷1株当たり利益(EPS)で表される指標です。
言い換えれば、
株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標のことです。
企業規模の大小にかかわらず、同じ基準で比較が可能となります。
たとえば、
株価1,000円の企業Aと同じく株価1,000円の企業Bがあったとします。
発行している株数はどちらも10,000株で、
今年の利益は企業Aが100万円、企業Bが200万円としましょう。
あなたはどちらの企業の株が格安と判断しますか?
企業Bですね。
上記式に当てはめると、
企業AのPER:1,000円÷(100万円÷10,000株)=10
企業BのPER:1,000円÷(200万円÷10,000株)= 5
同じ株価ではありますが、企業Bの方が倍利益を稼いでいます。
つまり、利益は企業Bの方が稼いでいるのに、株価が同じということは、
企業A株が買われすぎ≒企業B株価は格安ということになります。
PERは重要な指標の一つなので、必ず覚えておいてください。
次回は、PBRについて解説いたします。