基礎編その8・ファンダメンタルズについて学ぼう(PBR)

個別銘柄を買う際の必須知識です。

基礎編その8・ファンダメンタルズについて学ぼう(PBR)

前回、企業価値をどのように判断するかの
3指標を学びました。

・PER(株価収益率)
・PBR(株価純資産倍率)
・ROE(株主資本利益率)

今回はそのうちの1つPBRについて解説を致します。

計算イメージ


PBR(株価純資産倍率)とは・・・

PBR=株価÷BPS
BPS=純資産÷発行株式数
で表される指標です。

ちょっと、いろいろ出てきて難しいので、
1つずつ解説をしたいと思います。

まずBPSについて解説したいと思います。
財務諸表を見たことがありますか?

見たことがある方は話が早いです。

見たことがないという方も、ご安心ください。
本サイトではしっかりと解説しておりますので、
財務諸表についてをご覧ください。

財務諸表のB/S(バランスシート)には、
純資産という項目があります。

その純資産(資本金 資本準備金等)を発行株式数で割り、
「1株当たりの純資産」のことをBPSと呼びます。

BPSは、企業の解散価値と考えられ、
1倍を割ると割安と言われています。

そして、株価をBPSで割ってPBRを求めるのです。

PBRは株価がBPSの何倍まで買われているかを表す指標です。
景気の悪いときにはPERでは株価を計りにくくなるので、PBRが有効です。

また、企業Aと企業Bのたとえ話をしましょう。

株価1,000円の企業Aと同じく株価1,000円の企業Bがあったとします。
発行している株数はどちらも10,000株で、
企業Aの純資産が500万円、企業Bの純資産が1,000万円としましょう。

あなたはどちらの企業の株が格安と判断しますか?

企業Bですね。

上記式に当てはめると、

企業AのPBR:1,000円÷(500万円÷10,000株)=2
企業BのPBR:1,000円÷(1,000万円÷10,000株)= 1

同じ株価ではありますが、
純資産=自己資本(借金ではないお金)が企業Bの方が沢山あり、
経営基盤が安定して、盤石な経営体制というわけです。

借金だといつかは返さないといけないですが、
自分のお金は返す必要がありません。

企業Bの方が企業Aより、倒産しにくそうですね。
同じ株価なら、企業Bを買いたいということになります。

PBRも重要な指標の一つなので、必ず覚えておいてください。
次回は、ROEについて解説いたします。


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